2005年4月21日(木)
熱意のない社長はやめたほうがいい
お世話になっている皆様,いつもありがとうございます。
●建設系の専門誌「日系コンストラクション」05年4月22日号に次のような記事が掲載されていました。
中小建設会社 社長向け講演の概要です。
●講演者;宗次 徳治氏
(株式会社 壱番屋 創業者(カレーのココ壱番屋の創業者です))
『熱意のない社長はやめたほうがいい』
『苦労の連続でしたが,振り返ってみると「経営って簡単じゃないか」と思うんですね。
要は社長次第なんです。
社長が誠実に仕事と向き合い,現場主義を貫けば,必ずうまくいきます。
その代わり,遊んでいる暇はありません。
みんなウソだろうといいますが,この30年間私の睡眠時間は3時間程度でした。
どんなに夜が遅くても,朝4時10分には起きて会社に行きました。
そして,会社の電気をつけ,掃除をして,社員を迎え入れる。
毎日1000通も寄せられる顧客アンケートに誰よりも先に目を通す。
必死に働く社長の姿を見れば,社員はついてきてくれるものです。
一朝一夕に実績はあがりません。
事業計画どおりにいくのは,出費だけで,収入はなかなか上がりません。
最初は苦労すればいいんです。
でも諦めずに続けることです。
掘り当てるまで,掘り続ける。
必死にやれば,去年よりも,今年はよくなるに決まっています。
熱意があれば,続けることです。
熱意がないなら,やめたほうがいい。」
●胸に突き刺さる公演内容です。
以前,月刊誌「到知』社長 藤尾さんのお話を聴いた事があります。
10年間黒字を続けている会社の社長の共通点が一つあったそうです。
それは,社長が1年間に5000時間働いていることです。
5000時間働くためには,365日間,1日に13時間働いても届きません。
宗次さんのお話を聴いて,藤尾さんのお話が現実化しました。
私は藤尾さんのお話を聞いて以来,1年に5000時間働くことを目標にしているのですが,なかなか届きません。まだ掘り当てていないのですが,掘り当てるまでやり続ける決意がみなぎってきました。
2005年4月15日(金)
木鶏
お世話になっている皆様,いつもありがとうございます。
私は,仕事柄多くの経営者にお会いします。
血気盛んな方がいらっしゃると思えば,物静かですが存在感のある方もいらっしゃいます。
「木鶏」という言葉があります。
私自身が目指している「姿」です。
『酒の席で,安岡正篤は『荘子』達生篇にある木鶏の話をした。
昔,王のために闘鶏を養う名人がいた。
ある日,王は名人に尋ねた。
『どうだ,もう闘わせてもいいかな』
ところが名人はこう答えた。
『いや,まだいけません。
いまはちょうど、から威張りして,自分の力を当てにしています』
しばらくして,王は名人に催促した。
でも彼はうんといいません。
『まだいけません。
他の鶏の姿を見たり,鳴き声を聞くと興奮します』
しばらくして,王はまた催促した。
名人はまだ許しません。
『まだです。
傲然と構えておって,血気が盛んでいけません』
その後,王が重ねて催促したとき,彼はやっと承知した。
『まあ,よいでしょう。
もう他の鶏の鳴き声を聞いても平気です。
ちょっと見ると,まるで木で作った鶏としか見えません。
徳が充実したのです。
これでどんな鶏がやってきても,天下無敵です。』
戦いというものはこうでなければいけない。
徳が充実してくれば,戦わずして勝つ。
つまり相手を呑んしまうことが起こる。』
(「安岡正篤の世界」神渡良平著 同文舘)
この話は,安岡正篤師が双葉山関に話したことであると伝えられています。
双葉山関が連勝するためには,強いだけでなく,「木鶏」の精神が必要だったのでしょう。
私自身「木鶏」のような経営者になりたいと精進していますが,もちろん足元にも及びません。
しかしいつの日か,その境地に立ちたいと願っています。
2005年4月13日(水)
管理者とは
お世話になっている皆様,いつもありがとうございます。
会社には,3つの力が必要です。
1) 社長力(経営力)
2) 監理力
3) 現場力
このうち一つでも欠ければ,会社はうまく行きません。
「わが社の社員は管理ができないのです」
「現場はいいのですが,管理ができていません」
「管理が悪いので,現場で問題が続出します」
という声が多く寄せられます。
管理者に必要な能力として,次の内容があげられます
1) 適切なもくひょうを設定する能力
甘すぎず,厳しすぎない目標を決める
2) 目標達成のための計画を作成する能力
5W2Hで計画をする
3) グループを組織化する能力
役割,責任,権限をわかりやすく説明する
4) コミュニケーションを円滑にする能力
報連相を自ら実施し,社員さんに実施させる
5) 部下を動機づける(やる気にさせる)能力
これが一番難しい
6) 人材を育成する能力
まずは部下のかけている能力を把握することから
右肩上がりの時代では,「現場力」に力を入れれば,それなりの収益が上がってきました。
部長も課長もみんな現場に出て,とにかく稼げばよかったのです。
しかし現在のような,混沌とした時代では,10人の社員さんが10人力ではなく,12の力を発揮できる環境を管理者が作る必要があります。
しかし現実には10人の社員さんが
1) やる気がなく
2) やる気があってもやる場がなく,
3) やる気とやる場があっても,やり方がわからない
ために,8人力しか発揮できていません。
自社の管理が上記1)から6)の能力のうち,どの能力が不足しているのか,ぜひとも議論をしてみてください。
2005年4月12日(火)
技術者にこそ必要な営業力
お世話になっている皆様,いつもありがとうございます。
先日,電気工事の専門工事会社であるB社様を訪問いたしました。
社員さんが約10名の専門工事会社です。
5年前までは,官庁電気工事主体の会社でした。
しかし折からの公共工事減少のため,売上がみるみる減少し,最盛期の60%程度の売上になってしまいました。
しかし3年前に,大手電機会社で電機設計ノウハウを身に付けた社長の長男Cさんが入社して以来,会社の様相が変りました。
Cさんは,省エネ提案書や生産改善提案書を作成して,大手自動車部品メーカーを営業して歩きました。
最初は見向きもされませんでしたが,官庁工事施工実績と,そしてなにより提案書のできがすばらしいため,徐々に採用されました。
今では,総売上3億円のうち,提案型民間工事が2億円となり,官庁工事の売上を大きく超え,主力商品に育ちました。
30歳代前半のCさんはいいます。
「自分のポジションを明確にして,人と異なる提案をし続けた結果です。
しかし,この3年間は会社の生き残りをかけて,死に物狂いでした。
今でも睡眠時間は長くて4〜5時間です。
でも,提案が採用されたときの喜びは格別です。」
技術力と営業力があいまって,新規事業が成功した好例だと思います。
新規事業といっても,コアコンピタンス(中核的競争力)を生かしたすばらしい事業展開です。
これからの技術系会社は,コアコンピタンスを生かした「技術力+営業力」がないと,世の中のトレンドに乗れません。
【編集後記】
長男が高校に入学しました。
ネクタイの結び方を教えました。
そういえば,私も父に教えてもらいました。
これも技術の伝承でしょうか