2005年7月25日(木)
1日20回の決断
”良きに学ぶ”ということで,業績の良い会社や,成績の良い方の行動,考え方から学ぼうとするものです。
そのために,企業訪問や,企業を撮影したビデオを鑑賞したりします。
しかし同じ企業を見ても,同じビデオを見ても感じ方が人それぞれなのです。
1)企業やビデオを見て感じたこと
2)わが社に応用できる点
という観点で議論をするのですが,特に感じ方が人によって異なります。
「挨拶の仕方がすばらしいですね」とすばらしい点を見ている方がいると思えば
「ヘルメットをかぶっていない社員さんがいました」と欠点が見えてしまう人もいます。
志摩観光ホテル元総料理長兼総支配人,高橋忠之さんは次のように言っています。
「人間の幸せは、健康とかお金とか友達とか趣味に生きるとか、
そういうものにはない。
美しいと感じる能力、美しさを知る能力、
これを持ち合わせていないと幸せにはなれない」
喫茶店にAさん,Bさん,Cさん,Dさんがお茶を飲みに行きました。
Aさん;このお店は,従業員の教育が良くできている。
笑顔と挨拶がすばらしい。
Bさん;このお店は,30脚のいすがある。
1日に○回転し,平均客単価○○円だから売り上げは○○円だ。
従業員の賃金を○円とすると営業利益は○円だ。
Cさん;このコーヒー豆は○○産だ。
料理長は豆にこだわりのある人だ。
Dさん;このお店の不動産価値は○円だ。
賃貸であれば,賃料は○円くらいだろう。
この固定費に対して,現在の価格設定であれば,かなり無理があるな。
これほど見方に差があるのです。
この見方の差が,意思決定,決断の差になってきます。
決断は幼児のころから行っています。
人は,胎児,乳幼児のころから一日に最低20回の決断をすると言われています。
こうなろう,こうしよう,こう生きようと決断するのです。
この決断の根拠となるのが,人の感じ方なのです。
日々の出来事から何を感じ取るかで,会社の行く末は大きく変わってきます。
【編集後記】
弊社は9月決算ですので,まもなく期末になります。
昨週より,来期の経営計画の作成に取り掛かりました。
お客様と社員さんが大いなる夢を感じるような,ビジョンを構築したいと思っています。
2005年7月20日(水)
原価低減のコツ
お世話になっている皆様,いつもありがとうございます。
先日は「原価低減実践セミナー」を開催しました。
第1講と第2講の間に1ヶ月間の実践期間があり,その間に実際の現場で原価低減をするというものです。
なかには1ヶ月間で185万円の原価低減をされた方もいらっしゃいました。
これまでのいろいろな慣習を叩き壊し,いかにして新たな収益構造を作るかについて,皆さん苦労されたようです。
原価低減とは,単に協力会社への発注価格をネゴにより下げるということだけではありません。
1)不正確な実行予算
2)原価の中間チェックの不徹底
3)工事終了後にそのデータを次に工事に生かしていない
4)作業方法そのものにムダがある
5)生産性を阻害する5S(整理,整頓,清掃,清潔,躾)の未実施
6)報連相の不徹底による手戻り,手直し,手待ちの発生
7)社員,協力業者の原価知識の欠如
などたくさんの阻害要因を除去しなければ原価は下がりません。
以前「系列」というテレビドラマがありました。
日産自動車をモデルにしたドラマです
日産自動車から系列の協力会社に仕事を配分する代わりに,日産自動車から役員を派遣するという構図が描かれていました。
このため,他社に比べて高い単価で部品を購入していたのです。
ゴーン社長は,この構図をいかに叩き壊すかに苦心したようです。
建設業界には,このような「系列」は少ないですが,「しがらみ」はあります。
建設業界でも,「しがらみ」を排除するために,経営者の決意が必要です。
「しがらみ」を排除するために実際に実施された実例です。
1) 若手(40歳代前半)を幹部に登用し,50歳代以降の人材はサポーターに徹する組織にする
2) 外部からの人材を登用する。
3) 人事評価制度を改革し,「しがらみ」を排除した仕事の仕方を実施した人を評価する制度にする
「しがらみ」を排除して会社改革の原動力にしたいものです。
【編集後記】
6月に日経BP社「日経コンストラクション」の取材を受けました。
7月8日号にその内容が掲載されています。
よろしければお読みくださいますとうれしく思います。